音楽なら入れ食いですが何か?

野良ネコ音吉のジャンル破壊音楽ブログ

POPS(洋楽)

洋楽ポックスの記事です。ロック、レゲエ、フォークソングなども含みます。

アイスランドのロックバンド『シガー・ロス』

シガー・ロス(Sigur Rós)というロック・バンドをご存知でしょうか? 1994年にアイスランドのレイキャヴィクで結成され、コア・メンバーのヨンシー・ビルギッソン(Jón Þór “Jónsi” Birgisson, 1975 - )とゲオルグ・ホルム(Georg “Goggi” Hólm, 1976 - )…

ハービー・ハンコックで聴くクロスオーバー、フュージョン、そして今

音吉が10代の頃(1970年代)は、洋楽ポップスの世界、特にジャズの世界が大きく変わろうとしていた時代でした。今回は、この変化をジャズ・ピアニストで作曲家、そしてプロデューサーでもあるハービー・ハンコック(Herbie Hancock, 1940 - )の音楽を通じて…

イスラエルとアラビア語圏で愛された歌姫オフラ・ハザ

イスラエルで生まれ、イスラエルで生涯を終えながらも、自身のルーツに根ざしたイエメンの歌を歌い、「イスラエルのマドンナ」と称えられた歌手がいます。 オフラ・ハザ(Ofra Haza, 1957 - 2000)は、テルアビブで暮らすイエメン難民の貧しい家庭で生を受け…

フライング・リザーズと『Money』

以前にジャケ買いの話を書いたことがあるんですが、今回はそれでいちばん当たった(と音吉が思っている)アーティストを紹介したいと思います。 ご存知ない方のためにカンタンに説明しますと、ジャケ買いとは、ダウンロード販売もないレコードの時代に、曲も…

レッド・ツェッペリンのファースト・アルバム『Red Zeppelin I』

1969年のことです。小学4年生だった音吉は、創刊されたばかりの『週刊少年チャンピオン』と、アポロ11号の月面着陸に首ったけの夏休みを過ごしていました。「夏休みの宿題は進んでるの?」 と、母親がやきもきしだした8月の中旬だったと思います。何気にテ…

フィービ・スノウと『サンフランシスコ・ベイ・ブルース』

高校生の頃から輸入盤を買う楽しみを知って、放課後や休日に音吉は友達とつるんでレコード店巡りをするようになりました。 初めは、同じレコードなら国内盤より輸入盤のほうが安く買えるからというのが理由だったんですが、じきに「日本で知られていないヤバ…

ジュリエット・グレコと『パリの空の下』

www.youtube.com 音吉少年にはお爺さんのお友達がいました。ピシェさんというフランス系カナダ人の神父様で、既に頭頂部に御髪はなく、丸眼鏡をちょんと鼻に乗せて上目遣いに人を見る癖のある小柄なお爺さんでした。お年の割には身のこなしが機敏で、白いリ…

クラフトワークの『Autobahn』

www.youtube.com 高校受験の勉強たけなわの、中学3年生の夏休みのことでした。昼下がりに居間でゴロゴロしていたら電話がかかってきました。 ベルリン自由大学に留学していた従兄が一時帰国し、「遊びに来い」 とのお達し。音吉の母は、「音吉が受験生だっ…

ジャクソン5と『ABC』

www.youtube.com 大阪万博が開幕して世が万博一辺倒になった1970年の春休みのことでした。 当時小学6年生になったばかりの音吉は、街のレコード店で流れていた音楽に即、感電してしまいました。ビートの効いた子供にも親しみやすいバブルガム・サウンドを、…

ビートルズの『抱きしめたい』

音吉少年の自宅のそばには某ミッション系大学の学生寮があり、プロテスタント教会(日本基督教団)の牧師をしていた父の許には、寮に住む学生が頻繁に出入りしていました。 そんな学生の中に音吉を実の弟のように可愛がってくれたエンドーさんという方がいて…

ピート・シーガーの『We Shall Overcome』

教会の前で聖書をかざし、デモの武力鎮圧を正当化するトランプ大統領の姿をテレビで見て、言い知れぬ嫌悪感を覚えました。キリスト教徒の僕にとっては耐えがたい光景だったからです。 気持ちのほうが先に立って、今日は何も書けそうにありません。コロナ禍と…

ウィルソン・ピケットの『ダンス天国』

1910フルーツガムカンパニーの『サイモン・セッズ』を聴きながら友だちと踊った音吉少年でしたが、もう一枚、自然に体が動き出すサウンドがありました。ソウル(Soul music, 広義にはR&B[RnBとも表記。リズム&ブルースのこと])シンガーのレジェンド、ウ…

1910フルーツガムカンパニーの『サイモン・セッズ』

バブルガム・ポップ(Bubblegum pop)というポップスのジャンルをご存知でしょうか? 時は1960年代。10代の子たちをターゲットにしたポップスで、明るく分かりやすいメロディと歌詞が特徴です。 「ポップスって若者が聴くものなのに何でわざわざバブルガムな…

メリー・ホプキンの『悲しき天使』

少年時代の音吉が聴いていたのは、もちろんクラシックだけではありません。生まれつき好奇心が強かったので、入れ食いの本領は覚えていない頃から発揮していたようです。もっとも天邪鬼が災いして、日本のフォークソングや歌謡曲は食わず嫌いでほとんど聴い…