音楽なら入れ食いですが何か?

野良ネコ音吉のジャンル破壊音楽ブログ

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

1910フルーツガムカンパニーの『サイモン・セッズ』

バブルガム・ポップ(Bubblegum pop)というポップスのジャンルをご存知でしょうか? 時は1960年代。10代の子たちをターゲットにしたポップスで、明るく分かりやすいメロディと歌詞が特徴です。 「ポップスって若者が聴くものなのに何でわざわざバブルガムな…

メリー・ホプキンの『悲しき天使』

少年時代の音吉が聴いていたのは、もちろんクラシックだけではありません。生まれつき好奇心が強かったので、入れ食いの本領は覚えていない頃から発揮していたようです。もっとも天邪鬼が災いして、日本のフォークソングや歌謡曲は食わず嫌いでほとんど聴い…

ギヨーム・ド・マショーとアルス・ノヴァ

プレトリウスの記事で書いた父のレコード全集の中で、ひときわ音吉少年を魅了した作曲家がいました。ギヨーム・ド・マショー(Guillaume de Machaut, 1300[?] - 1377)です。 ギヨーム・ド・マショーは14世紀の西欧を代表する作曲家にして詩人です。シャンパ…

ミヒャエル・プレトリウスの『テルプシコーレ』

音吉少年は、高校生になって民族音楽にのめり込むことになるんですが、そのきっかけになった音楽との出会いが小学4年生の頃にありました。 音吉の父が揃えていたドイツ・グラモフォンのレコード全集(中世からバロックまでだったと記憶しています)があった…

ヴィルヘルム・バックハウス

音吉少年は、どうしてかドイツ語圏の作曲家とは相性が悪かったようで、とくにベートーベンにはほとんど関心がありませんでした。というか好きじゃなかった。何なんだろうなぁ、心が共振しないんです。あ、『ロマンス第2番ヘ長調作品50』は好きでしたが。 も…

アルベルト・シュバイツァー

音吉少年は、他の少年たちと同じく好奇心が抑えられないタチで、「ダメ」と言われれば、ついその禁を犯すことになってしまうのでした。 レコードにしてもそうで、演奏家や作曲者とは無関係に盤自体に特徴があると、それが何か特別な宝物であるかのように思え…

シャルパンティエの『聖週間のルソン・ド・テネーブル』

前回に続き、音吉の父の愛蔵盤で、よく聴かせてもらったレコードの中から、マルカントワーヌ・シャルパンティエ(Marc-Antoine Charpentier, 1643 - 1704)の『聖週間のルソン・ド・テネーブル』を取り上げたいと思います。 シャルパンティエの曲で一般に知…

ピエール・モントゥー

ピエール・モントゥー(Pierre Monteux, 1875 - 1964)は、前世紀を代表するフランス人の指揮者です。若い頃にディアギレフのロシア・バレエ団に所属してタクトを振ったことから、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』やストラヴィンスキーの『春の祭典』『ペトル…

ジャンヌ・ドメッシュー

音吉の父は何でもかんでも息子にレコードを分け与えてくれたわけではありません。当たり前ですよね、中には盤自体が貴重なものもあれば本当に惚れ込んだ演奏家のものがあるんですから。それに音吉はまだ子供でしたからレコードの扱いは乱暴で、下手をすれば…

ヘルマ・エルスナー

音吉は生まれもっての天邪鬼。 「バッハといったら『トッカータとフーガニ短調』と『G線上のアリア』でしょう!』 なんて言われると、 「ケっ」 とか言って耳を塞いじゃうようなところがありました。たぶん方々で耳に飛び込んできて飽きちゃったんでしょうね…

イ・ムジチ、そしてクリュイタンス(10インチ盤の思い出)

ワンダ・ランドフスカのドーナツ盤の次に音吉の餌食になった父のレコードは2枚。いずれも25センチ盤(10インチ盤)で、最初はサイズが物珍しくて手を出したのだと思います。小学1年生の時でした。ランドフスカのレコードとの間には1年半ほどのブランクが…

ご挨拶、そしてワンダ・ランドフスカ

はじめまして! 野良ネコ音吉(おときち)です。 僕は音楽が大好きです。父が大の音楽好きで、貧乏な家庭なのにレコードだけは山のようにあったせいでしょうか。幼稚園児の時分には音楽の虜になっていました。 初めて大人の手を借りずに針を落とした(懐かし…