音楽なら入れ食いですが何か?

野良ネコ音吉のジャンル破壊音楽ブログ

ご挨拶、そしてワンダ・ランドフスカ

 はじめまして! 野良ネコ音吉(おときち)です。

 僕は音楽が大好きです。父が大の音楽好きで、貧乏な家庭なのにレコードだけは山のようにあったせいでしょうか。幼稚園児の時分には音楽の虜になっていました。

 初めて大人の手を借りずに針を落とした(懐かしい表現でしょう?)のはワンダ・ランドフスカのレコード。A面に「トルコ行進曲」、B面に「調子のよい鍛冶屋」の入った45回転のドーナツ盤でした。

 フツーにレコードといって思い浮かぶのは直径30センチのLP(Long Play)盤で、中心にターンテーブルにレコードを固定するための穴が開いているものだと思いますが、ドーナツ盤はその穴が大きく、見た目にドーナツのように見えることからその名がつきました。レコードの直径は小さく17センチ。片面5〜8分の収録時間で入るのが1曲というところからシングル盤とも呼ばれました。

 余談ですが、なぜドーナツ盤は穴が大きいかというと、ジュークボックスに用いられたオートチェンジャーのレコード保持部が、径が大きいほど安定するためでした。なのでレコードによってはシングル盤でもLP盤のような標準規格の穴のものがありました。回転数やEP盤などのお話はまた追々していきますね。

 話が脱線しちゃいましたが、ワンダ・ランドフスカ(1879 - 1959)はポーランド出身のハープシコード奏者(ピアニストでもありました)です。今の奏者と比べると実に古色蒼然とした演奏ですが、一時は廃れていたハープシコードという楽器を再興したといってもいいアーティストで、彼女の貢献は計り知れません。

 その後、半世紀にわたる音吉の幸せな音楽遍歴は、そんな素敵な演奏家のレコーディングから始まります。

 この場を借りて、大切なレコードを幼い音吉に惜しみなく分け与えてくれた亡父に心からの感謝を捧げます。

 

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