音楽なら入れ食いですが何か?

野良ネコ音吉のジャンル破壊音楽ブログ

エンニオ・モリコーネと『ニュー・シネマ・パラダイス』

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 7月6日に数々の映画音楽で親しまれたエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone, 1928 - 2020)が亡くなりました。享年91歳でした。
 音吉は『ニュー・シネマ・パラダイス("Nuovo cinema Paradiso", 1988)』や『マレーナ("Malèna", 2000)が大好きですが、古くは『夕陽のガンマン("Per qualche dollaro in piu", 1965)』のようないわゆるマカロニ(本当はスパゲッティ)・ウエスタンものから、最近では『鑑定士と顔のない依頼人("La migliore offerta", 2013)』など、彼の手がけた映画音楽を挙げたらキリがありません。
 ローマで生まれ、ローマで亡くなった生粋のローマっ子。とびっきりの愛妻家。大のチョコレート好き。早寝早起きで創作活動を行うのは朝。血なまぐさい映画の主題曲を数多く扱いながら暴力や流血描写が大嫌い。イタリア社会党の熱心な支持者。性格や習慣を列挙しただけで、モリコーネの音楽が彼そのものだったという印象を受けるのは僕だけでしょうか?
 この度、モリコーネが曲を書いた映画のリストをつぶさに目を通して感慨深かったのは、彼の活躍した時期が音吉の人生とそっくり重なっていたことです。生まれてからずっと、音吉は彼の音楽と共に生きてきたんです。 ベタベタせずにサッと距離を置くような、それでいて温かく愛おしいモリコーネの音楽。私たちの人生を色彩豊かなBGMで彩ってくれた人物は、人々の喝采をBGMに、静かに舞台の袖に消えていきました。

 

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